2013年04月01日
アイランド/ラダーの重さの問題
以前話題にした、ラダーの重さについて、「その2」です。
昨日の明石大橋への遠征でも、「斜め前方から風が強く吹くと、風上側に船首が強く回ろうとする」傾向が出ました。
これに打ち勝って直進するためには、ラダーを常に相当な力で風下側へ継続的に押さえつけていなければならない状況になります。これは指がものすごく疲れますし、大げさに言えば、ラダーハンドルがもげてしまう懸念さえ感じました。ラダー操作系の重さで解決できるレベルではなさそうです。
ここで考えたのですが、この現象の原因は、以下ではないかと・・・
船の前後長手方向において、セールの空力中心が、ダガーボードの横滑りを防ぐ力の中心と一致していない。具体的には、セールの空力中心が、ダガーボードより後ろにあると推察。
この二点の距離が、水の中のダガーボードを中心として、船首を風上側に回すモーメントの原因になっているのでは?
今日は時間がないので図示できませんが、たぶんそんな感じがしてきました・・・・。
今まで私はダガーボードは地球に向かってまっすぐ下に刺して使ってきました。
しかし、ダガーボードは、構造的に後方にスイングできる様になっています。
もし、上記が真の原因なら、ダガーボードを後方にスイングさせることで、二つの相反する力(偶力)の力点間距離(モーメント・アーム)を小さく(理想的にはゼロに)できると思われます。
この辺になると、カヤックというよりヨットやウインド・サーフィンの世界。
本当に推測が当たっているのかどうか、聞く人が身近にいません。
どなたか分かればお教え下さい。
手っ取り速いとこで、来週以降試して見たいと思います。
昨日の明石大橋への遠征でも、「斜め前方から風が強く吹くと、風上側に船首が強く回ろうとする」傾向が出ました。
これに打ち勝って直進するためには、ラダーを常に相当な力で風下側へ継続的に押さえつけていなければならない状況になります。これは指がものすごく疲れますし、大げさに言えば、ラダーハンドルがもげてしまう懸念さえ感じました。ラダー操作系の重さで解決できるレベルではなさそうです。
ここで考えたのですが、この現象の原因は、以下ではないかと・・・
船の前後長手方向において、セールの空力中心が、ダガーボードの横滑りを防ぐ力の中心と一致していない。具体的には、セールの空力中心が、ダガーボードより後ろにあると推察。
この二点の距離が、水の中のダガーボードを中心として、船首を風上側に回すモーメントの原因になっているのでは?
今日は時間がないので図示できませんが、たぶんそんな感じがしてきました・・・・。
今まで私はダガーボードは地球に向かってまっすぐ下に刺して使ってきました。
しかし、ダガーボードは、構造的に後方にスイングできる様になっています。
もし、上記が真の原因なら、ダガーボードを後方にスイングさせることで、二つの相反する力(偶力)の力点間距離(モーメント・アーム)を小さく(理想的にはゼロに)できると思われます。
この辺になると、カヤックというよりヨットやウインド・サーフィンの世界。
本当に推測が当たっているのかどうか、聞く人が身近にいません。
どなたか分かればお教え下さい。
手っ取り速いとこで、来週以降試して見たいと思います。
Posted by 小船が好き at 23:31│Comments(4)
│■アドベンチャー・アイランド
この記事へのコメント
spk1jpさん こんばんわ
それで純正のダガーボードは変な形をしているのですね 納得しました。
自分もそれには興味深々。
セールを付けない状態のノーマルの状態(アドでも)ダガーボードの有り無しで安定性や直進性に大きく影響するものでしょうか?
それで純正のダガーボードは変な形をしているのですね 納得しました。
自分もそれには興味深々。
セールを付けない状態のノーマルの状態(アドでも)ダガーボードの有り無しで安定性や直進性に大きく影響するものでしょうか?
Posted by 若 at 2013年04月02日 22:35
若さん、こんばんわ。
ご質問の件ですが、私はまだ、アイランドのアウトリガーを付けないカヤック形態(アドベンチャー)で乗ったのは、ほんの5分程度なので、あまりよく分かってません。。。
でも、以前所有していたターポン120に、カヤックセーラー(当ブログの、「カヤックの周辺グッズ」を参照ください)を付けたとき、付属する左右二枚のダガーボードを水の中につけると、とたんにロール方向のぐらぐら感がなくなったことがあります。さすがに体重をずっと外にかけると、やがてこけるのですが、体を早く揺さぶった場合は、ダガーボードにかかる水の抵抗で、最初のロールの動きがとても遅くなる様でした。
そういうことから考えると、アドベンチャーでもダガーボードを付けると、同様に水の抵抗で、ロール方向の安定は増加するのではないかと思います。
なお、これも想像ですが、直進性はあまり変わらないのではないでしょうか?
いずれにしても、今度機会があれば実際に試して報告します。
ご質問の件ですが、私はまだ、アイランドのアウトリガーを付けないカヤック形態(アドベンチャー)で乗ったのは、ほんの5分程度なので、あまりよく分かってません。。。
でも、以前所有していたターポン120に、カヤックセーラー(当ブログの、「カヤックの周辺グッズ」を参照ください)を付けたとき、付属する左右二枚のダガーボードを水の中につけると、とたんにロール方向のぐらぐら感がなくなったことがあります。さすがに体重をずっと外にかけると、やがてこけるのですが、体を早く揺さぶった場合は、ダガーボードにかかる水の抵抗で、最初のロールの動きがとても遅くなる様でした。
そういうことから考えると、アドベンチャーでもダガーボードを付けると、同様に水の抵抗で、ロール方向の安定は増加するのではないかと思います。
なお、これも想像ですが、直進性はあまり変わらないのではないでしょうか?
いずれにしても、今度機会があれば実際に試して報告します。
Posted by spk1jp
at 2013年04月03日 20:45

spk1jpさん、はじめまして
カヤックフィッシングに憧れている釣り好きの者です。
いつかは、Revolution13かMIRAGE ADVENTURE ISLAND買う事を夢見ています。
そのような経緯で、いつも楽しくブログを拝見させていただいております。
私、高校、大学、社会人と10年程ディンギー(470)の競技に専念していました。
勝手ながら、その経験上でラダーの件につきまして意見をのべさせていただきます。
470という艇種ですが、前提としては、MIRAGE ADVENTURE ISLANDと同じくラダーがスウィング式になっております。
上記でご指摘の以下件ですが、
「斜め前方から風が強く吹くと、風上側に船首が強く回ろうとする」傾向
こちらにウェザーヘルムと申しまして、この状態について、わかりやすく記載されておりました。
ttp://d-s-t.jp/maritime/manual/004_sailing_theory/002.pdf
ttp://www.geocities.jp/samurai_4275/sailing/3.html
ウェザーヘルムを減らす方法は、いろいろあるのですが、一番大きな要因と考えていいのは、ラダーが水圧で後ろに上がる(上に)事と考えられます。
私も競技をやっていた頃、強風となり艇のスピードが上がった際にラダーのストッパー2ヵ所(①シートで固定)と②ネジが緩み(厳密には、緩むのではなく水圧を抑えられずシートが伸びる+ネジでは抑えきれない)状態となりラダーが後方にスウィングして水圧が増し、自由を失う程重くなっておりましました(強烈なウェザーヘルムに襲われる状態です)。
そこで私は、ラダーをスウィング(水中に入れた状態)させ、ラダー接している部分を削りスウィング角度を前方になるよう調整しておりました。見事に軽くなった事を覚えております。
ディンギー乗りとしては、このラダーから伝わるヘルム(ウェザー、リー)を感じセッティングを調整しなければいけない為、削り過ぎるとラダーがスカスカ(もしくは、リーヘルム)になってしまうため、削り過ぎ注意ではありましたが、MIRAGE ADVENTURE ISLANDでも同じ効果を得られると思います。
ご参考までに送らせていただきます。
カヤックフィッシングに憧れている釣り好きの者です。
いつかは、Revolution13かMIRAGE ADVENTURE ISLAND買う事を夢見ています。
そのような経緯で、いつも楽しくブログを拝見させていただいております。
私、高校、大学、社会人と10年程ディンギー(470)の競技に専念していました。
勝手ながら、その経験上でラダーの件につきまして意見をのべさせていただきます。
470という艇種ですが、前提としては、MIRAGE ADVENTURE ISLANDと同じくラダーがスウィング式になっております。
上記でご指摘の以下件ですが、
「斜め前方から風が強く吹くと、風上側に船首が強く回ろうとする」傾向
こちらにウェザーヘルムと申しまして、この状態について、わかりやすく記載されておりました。
ttp://d-s-t.jp/maritime/manual/004_sailing_theory/002.pdf
ttp://www.geocities.jp/samurai_4275/sailing/3.html
ウェザーヘルムを減らす方法は、いろいろあるのですが、一番大きな要因と考えていいのは、ラダーが水圧で後ろに上がる(上に)事と考えられます。
私も競技をやっていた頃、強風となり艇のスピードが上がった際にラダーのストッパー2ヵ所(①シートで固定)と②ネジが緩み(厳密には、緩むのではなく水圧を抑えられずシートが伸びる+ネジでは抑えきれない)状態となりラダーが後方にスウィングして水圧が増し、自由を失う程重くなっておりましました(強烈なウェザーヘルムに襲われる状態です)。
そこで私は、ラダーをスウィング(水中に入れた状態)させ、ラダー接している部分を削りスウィング角度を前方になるよう調整しておりました。見事に軽くなった事を覚えております。
ディンギー乗りとしては、このラダーから伝わるヘルム(ウェザー、リー)を感じセッティングを調整しなければいけない為、削り過ぎるとラダーがスカスカ(もしくは、リーヘルム)になってしまうため、削り過ぎ注意ではありましたが、MIRAGE ADVENTURE ISLANDでも同じ効果を得られると思います。
ご参考までに送らせていただきます。
Posted by yassan at 2013年04月05日 13:28
yassan さん
私にとって貴重な情報、ありがとうございます。
教えていただいたサイトを早速覗きいきました。とても詳しいので、すぐには理解できないとこが多々ありますが、どうも私の想像は当たっていたみたいで、合点がいきました。ラダーのセッティングでウエザー・トリムを補正できるとの知識は初めて知りました。
早速これを元に色々試してみます。
本当にありがとうございます。
WEBの力を改めて感じました。
私にとって貴重な情報、ありがとうございます。
教えていただいたサイトを早速覗きいきました。とても詳しいので、すぐには理解できないとこが多々ありますが、どうも私の想像は当たっていたみたいで、合点がいきました。ラダーのセッティングでウエザー・トリムを補正できるとの知識は初めて知りました。
早速これを元に色々試してみます。
本当にありがとうございます。
WEBの力を改めて感じました。
Posted by spk1jp at 2013年04月05日 21:56